「先輩」愛
- 朝、父の親友・TEおばちゃんから速達小包届く。
- TEおばちゃんは、私の知っている中では一番代表的な「がんの人」。確か、子宮がん、胃がんあたりを経験されている。
- 私としては、今回自分が『後輩』になってしまったことで、ぜひともお話を聞きたいと思っていた。父が個人的に相談したのであろう。
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- 今回、TEおばちゃんがくれたのは、おまじないのセット。
- お札(大=玄関用、小=私の部屋用)×2枚
- お札を焼いたもの(=焦げ)×5日分
- お守り(右胸の方に入れる)
- 言いつけ:「鶏肉、豚肉、背の青い魚を食べてはいけない(×3+2=5日間)」
- 今回、TEおばちゃんがくれたのは、おまじないのセット。
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- 私にとって、これ↑にすがるかどうかは別として、くれた気持ちが嬉しい。だからすぐに、お札も貼り、お守りも身につけた。「焦げ*1」も、言いつけも、必要日数ちゃんとやろうと決める。
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- 私が逆だったら感じるであろう感情を想像してみる。私ががんになったことはもちろん気の毒に思ってはくれてるだろうけど、何というか、同じがんの人だからこその親近感みたいなものも感じてくれているのではないだろうか。「あんたもこっちに来ちゃったね」みたいな。
- 道連れという意味ではない。いま何となく感じられるのが、私への励ましをしてくれながら、何となくどことなくおばちゃん自身が癒されてるような感じ。決していやらしさや押し付けがましさはない(むしろこれまでの方がどちらかというとそういうキャラだったのに)。おばちゃんにいつも感じてた孤独感とか一種の冷たさが、いま私には違うものに変わって向けられているように、かなりはっきりと感じる(電話越しにも)。人間には、『民族』とか『宗教』とか『言語』とか何とかっていろいろ分け方があって、それを同じくする人たちは何ーとなく群れるものだけど、『がん仲間』みたいなカテゴリーがここには確かに生まれている(笑)。弱い人間だからこそ強くなれる、っていうのは、こういう場面なのだろうか【エンドレス・・・】。
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- お礼の電話の際、送ってくれたものに関してだけお話を聞く。おばちゃん個人のことは全然聞けなかった。今度お会いできる機会があるはずだから、それはそのときぜひ聞かせていただこう。
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- 【蛇足】
- ちなみに、TEおばちゃんは自分プロデュースの自分ブランド「E」を立ち上げている。今回の小包のところどころに、Eのシールが用いられて、説明書きの便箋もEのものであったのには、おばちゃんらしさが明るくて笑えた。父と本当に性格が似ていると思う。
- 【蛇足】
*1:ただし科学的には、これは『がんに悪い』といわれるうちの典型的なモノだと思うのだが(よく関連書に「焦げたものは食べないこと」などと書いている)(苦笑)。