『ブラック・ジャック』

Black Jack―The best 12stories by Osamu Tezuka (1) (秋田文庫)

  • 中国から帰って、真っ先に読み直したいと思っていた愛読漫画の一つ*1
  • しかし、折しも自分自身ががんということが判明してしまい、読みたいが生々しく怖く、怖いがある意味勉強になるのかもなどとも思い、しばらく葛藤を続け、近づけずにいた。
  • このたび、ようやく冷静になって、読み始めるに至る。
    • (主に、夜の風呂(半身浴)の中で)
      • →冷えの解消と相乗効果でよいのでは(^^;)
  • やっぱり面白い。
  • そして、前とはかなり違った角度から感じられるものが、やっぱりある!
    • ブラックジャックの手術に何千万とか何億とかを出す患者たち(多くは悪者だったりするが)の気持ちが今までは全く分からなかったし、分かろうともしなかった(一般健常者の目線で読んでいたから)。しかし、今ならその切実さがかなり理解できる。
    • 私は、自分の担当のM先生は何となくビビビと来た(死語)ので交替してほしくないはずなのだが、それでももし、ブラックジャックが実在したら、やっぱりブラックジャックにやってほしい!!と思ってしまうのかもしれない、などと思う。手術って人任せの最たるものだから(自分は寝てるし)、10000%の信頼性・安心感がほしいものなんだなあ。(※私はあくまでM先生でOKなのだが、しかし、これも叔父の推薦が確かっぽいからかもしれない。)
    • あとは、「外科手術でたいがいの病気は治るぞ」というような設定も、何というか、励まされる(笑)。
      • 私の最近の考え方では、病気は患者になってしまった人間の責任も重大であることが多いのだから特に、成人病=生活習慣病と称される疾患はまさに、医師の一手にすがるというのもよくないとは思っているが、しかしやはり、あんな神がかりのスーパー・ドクターがいたら、そりゃあすがりたくもなるのではないかと思う。

*1:もとは、単に中国語版を買ったから読み比べたかっただけなのだが。